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伊豆の夏、実りいろいろ

 今年(2024年)の2月末に終の棲家を求めて城ケ崎に夫婦で移住しました。    ご縁があり、移住直後から、「池」と言う地区にある畑を借りて、仲間と共に〖菌ちゃん農法〗=(微生物の力を借りる農法)で野菜を作り始めました。4月の初めに1日かけて、ふかふかの土と朽ちた竹や草で畝を作り、その後はほぼ自然任せ・・・水やりも肥料の施しもなく、「本当にこれで野菜ができるの?」と思いつつも、日々育っていく野菜たちを見に行くのがいつしか楽しみとなり、7月初め頃から、本格的に夏野菜の収穫期を迎えました。


 まさにこれは天と地、生物の営みの恵みによる実りの野菜です。生育途中にはそこで暮らす生物による妨げもありました。しかし、虫や鳥や野菜を横取りする動物達は我々より先にこの地にいました。新参者は我々です。「お手柔らかに~仲良くね!」という気持ちで、何とか、うまく彼らと共存していけたらと思います。


 8月14日(水)は大収穫の1日でした。ミニトマト、きゅうり、京ピーマン、エン菜、つるむらさき、イタリアントマト、ミニカボチャ、バターナッツカボチャ、プリンスメロンを収穫。採れたての野菜で夕飯を作り、それらを食しながら、数年ぶりに開催された「やんもの里花火大会(八幡野港)」を自宅のバルコニーから眺めました。夏の星座が輝く夜空に映し出される  2000発もの花火はとてもきれいで、見応えがありました。


 そのひと時と自ら育てた野菜の味は格別で、伊豆に移り住んだ新たな実りを実感するものでした。いろいろな実りに感謝。(長谷川 奈美代)



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