top of page
  • ITO SMO

伊豆伊東に見る幸福論 vol.2



かつてはJapan as No,1 といわれ、日本の終身雇用、年功序列制度、チームワークが世界から賞賛されましたが、これらのいわば「美点」はすっかり後退し、いまや日本の大企業で40代、50代の早期退職が進行しています。


また近年の孤独危機の高まりの原因には、都市化やスマホの普及があり、人の交流の質が落ちているからだともいわれ、さらにコロナによって登場した閉鎖社会が追い打ちをかけます。国内の自殺者数は2004年をピークに減少してきましたが、最近の調査ではコロナ前よりも自殺者が女性で31%、男性で17%増えていると報告されています。

いま東京の商社や人材派遣会社が早期退職者向けにセミナーを開き、早めのセカンドライフに向けて人生を再設計し、ウエルビーイングな生き方を提案しています。伊東には国際交流、公衆トイレ清掃、森、公園や歩道の整備、町づくり、障害者・高齢者援助、こども応援などさまざまな地域活動が活発に行われ、人と人を結ぶ交流が盛んに行われています。当PTへの移住相談者には当地に来て何をなさるか、つまり自分の残りの人生をどのように過ごしたいのか良くお考えいただくことを強くお勧めしています。


一方で頻発する地震、強暴化する台風、悲惨な戦争。家族・友人の死が身近に迫っている中で、人の心の「レジリエンス」、柔軟性、回復力が問われているといわれます。

 日本総合研究所会長の寺島実郎さんは、著書「人間と宗教」で「心のレジリエンス」に関連して、臨床医の話を紹介しています。「宗教心のない人間が末期医療の段階を迎えるとパニックになる人が少なくない。宗教心が無いということは死生観が無いということで、自分を制御する魂の基軸が無い。医療現場に臨床宗教師が必要な時代になった。

 パンデミックの試練を体験する中、レジリエンスを取り戻す臨界点において、神仏の大きな目が見つめている気配を感じ、宗教に心を動かす人が増えている。宗教の真価が問われる時代なのだ」。


 世界3大幸福論の三つめはスイスの哲学者、カール・ヒルティの幸福論です。かれは幸福とは「信念や信仰をもって生きる。神様が常にそばにいるという永遠の約束を得ていることだ」といいます。

生きている間は他者のため、地域のために活発に行動し、やがて死をレジリエンスをもって迎えることこそ幸福だということです。


伊東市八幡野在住 移住促進官民共同プロジェクトチーム座長 山本文夫

閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page