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伊豆伊東に見る幸福論 vol.3



今日の日本では、企業戦士のキャリアデザインが大きく変わりつつあります。

大手企業では早期退職者募集が盛んに行われており、40-50歳代の従業員に自律的なキャリア設計を求める動きが活発化しています。 一方、首都圏のシンクタンク・社団法人等では、「自啓共創」、「未来共創」をキーワードとした活動が盛んに推進されており、個人には、まず自律、自助的な精神を求めるものの、価値を共有出来る仲間と未来を共創していくとことが提案されています。 

それら自律的・共創的な社会の未来像に対する個々人の意識は、まだ発展初期段階と言えるかもしれません。 筆者は、ある地方自治体からの委託で、首都圏在住者向けに「田舎ライフ塾」、「セカンドライフ塾」(移住促進活動)を数年間運営していました。 首都圏の方に参加動機をお聞きすると、「50歳を迎えるにあたり今後の人生を見つめ直したい」、「地方の地域活性化に貢献したい」、「地域コミュニティに参加したい」志向の方が大変多く、意見交換の場では、共創的・利他的な地域社会との係わり方を模索する議論が活発に行われていました。 そして、それらの議論を継続的に育むためには、地域・都会関係者間で「未来共創」の場づくりが重要であることを痛感していました。

 

筆者は、数年前より伊豆高原に移住して、伊東市移住促進官民共同プロジェクトチームに参加させて頂いて、その中で社会課題勉強会の活動をしています。 具体的には、首都圏と伊豆高原を繋ぐ 「地域ソーシャルビジネス塾」や「大人の農園塾」等の開催が含まれています。 

それら活動を通じて感じていることは、

①首都圏在住者のキャリア・ライフデザインにとって地域活性化対する貢献や利他的な地域との係わりは大きな関心事であること

②年代層により係わり方に対する意識が多様であること

③ウエルビーイング、特に利他的な幸せ探求に根差した地域活動

に関心が強い事です。


コロナ渦で、首都圏在住者の同プロジェクトチームに対する期待がさらに高まっていると感じられます。都会と伊東地域の住民の間で「ウエルビーイングな未来共創」を志向する交流・討議の場づくりが、今後さらに求められていると考えています。


伊東市富戸在住 

移住促進官民共同プロジェクトチーム 地域課題勉強会 世話役

髙野一郎

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